<和みの一枚> 秘書のプリン編

夏休み、ピノコ秘書の娘、テラスちゃんが医局に「ボランティア活動」にやってきた。エプロンをつけ、黙々と袋づめ等の作業にあたる彼女と遊びたくて、ニルバは袋をひっぱる衝動をおさえるのに苦労したのだが――もう1人、医局にはテラスちゃんをねらう「天敵」がいた。

「テラス〜もうその辺でいいからさ、ちょっとお兄ちゃんと買い物に行こう」

患者さんの波がとぎれるやいなや、診察室から顔を出し、テラスちゃんを連れ去ろうとするウッズ先生。この2人の「親密交流」の歴史は長く、テラスちゃんがまだ保育園生の頃、ブツブツの描かれた絵のさかなを「しぇんしぇい(先生)、みてあげて」とさし出されたとき、ウッズ先生のハートはわしづかみにされてしまったのだった。

作業の手をとめ、横にいるピノコさんにチラッと目をやる小学3年生になったテラスちゃん。
「いいよ、すこし休憩してらっしゃい」
ピノコさんがそう返事を返すと、テラスちゃんは椅子をすべりおりてウッズ先生と手をつなぎ、どこかへ消えてしまった。

ややたって、上機嫌でもどってきた「年の差(!?)カップル」。
「ほら、おみやげ買ってきたよ。ママのどーれだ?」
茶目っ気たっぷりにそういって、ウッズ先生がひろげたコンビニ袋をのぞきこむと――

「あ、これ!」
おもわず声をハモらせ、にっこりするピノコ秘書とニルバ。袋の中にあったすべて異なる種類の4つのプリンのうち、1つの名称はなんと「秘書のおもたせプリン」だった。

裏面に記載されたコンセプトによると、実際に秘書として働くモニターとの共同開発で誕生したプリンとのふれこみで、<ボスの手土産選びで、おいしいものを知り尽くした秘書が考えた、あなたに食べて欲しいカスタードプリン。繊細な味となめらかな食感を、どうぞお召し上がりください>とある。

さて、ピノコさんお味のほどは?
ピノコ)「! *%+#=(^〜^)!」