【Report】第23回日本乳癌学会学術総会

期 間:2015年7月2日(木)〜4日(土)
場 所:東京国際フォーラム

今回は前身である日本乳癌研究会の設立からちょうど50年目の節目を迎えたとのことであった。この栄えある今回の日本乳癌学術総会会長は、当ブレストセンター前センター長のミスターN先生。「明日を開く、乳癌のチーム医療 −Once for All, All for One−」のテーマを元に非常に活気のある総会となった。

前年度までと同様に講演やセミナーおよび討議を行うセッション形式で3日間盛大に開催された。多くの会場で、入口で人が通れないくらい詰まりながらも、皆が熱心に聴いている光景が見られた。

4日目には、今回から始まった市民イベント「サバイバーとつながるRun & Walk for Breast Cancer Survivor 〜いつもでも輝き続ける私たちの“今”を見てほしい〜」が開催された。雨の中、多くの方の参加のもと活気あふれるイベント開催となった。

乳癌学会の特徴の1つとして、医療者のセッションでは、医師のみならず、看護師、薬剤師、技師等の各職種の専門家が参加していることにあると思われる。医療の進歩とともに専門分化が進み、チーム医療がより重要となってきている。平素の臨床現場でも感じるところではあるが、講演内容、質問等を聞いていると、同じ内容を見聞きしても、職種によって異なる角度からの視点であることも多く、視野がより広がったように思われた。

4日目は、朝から比較的強い雨が降っていた。「今日は開催されるのだろうか?」と不安になりながら、乳癌学会のホームページを開けてみると、「開催!!」とのことでホッ。開会式では、ミスターN先生が「朝5時にテレサ先生から、『おはようございます。今日のrun &walkは開催しますからね!』と電話がかかってきました」とおっしゃっていた。さすがわれらがテレサ先生。そうこなくっちゃ!!

雨の中、Run&Walkに参加していた皆さんの姿や、ファッションショーに出場されていた皆さんに感動し続けた1日だった。日々を歩む一人一人のお姿を、とても美しいと思った。

それでは、今回はこの辺で。来年の乳癌学会を楽しみに待つと致します。
(by 5kmを完走できて喜んでいたら、2日間ロボット歩きになったナムナム)