年頭のごあいさつ2016

新年あけましておめでとうございます。

当ブレストセンターは、中村清吾先生が2005年5月に創立され、2010年6月に山内英子がセンター長を引き継ぎ、昨年、10周年をむかえる事ができました。それもひとえに、皆さま方のご支援のおかげと、2016年のスタートにあたり、まずは心より感謝申し上げます。

10年という節目をむかえ、ブレストセンターは次なる10年に思いをはせ、今まさにさらなる歩みを始めたところです。本年は、今まで皆さまからいただいた愛をしっかりとかみしめ、それを練りつつ、熟成の時とできればと願っております。

2011年は、“TEAM”<Talent, Encouragement, Aim, Move>
「それぞれの才能を尊重し、互いに励ましあい、同じ目標に向ってすすんでいく」
ことを目標にかかげ、チームの骨子の充足に強めました。

2012年は、“SYMPHONY”として、チームの構成員がそれぞれ自己を
磨き、誇りをもって各々の職責を遂行するという、「皆でハーモニーを奏でながらの成長」を目指しました。

2013年は、ブレストセンターのイメージキャラクターである”PINK BUS”になぞらえ、
<Potential, Individual, Notable, Knowledgeable>「1人ひとりがもてる力を存分に発揮し、たがいに高め合い、知識をさらに積みあげながら」
<Big, United, Smile>「患者さんもともに、笑顔で同じ方向を目指していく」
ことを心がけました。

2014年のテーマは「つ・な・ぐ」でした。まさに今がんと診断され、飛行困難となった傷ついた蝶を支えるため、皆がつながり、聖路加ブレストセンターの愛を社会につなぐこと、として、医療現場と社会をつなぐ活動も行なってまいりました。また、「つ・な・ぐ――継承と拡張」として、今までの伝統を振り返る年としました。

2015年のテーマは「和、輪、WA」とし、10周年を迎えるにあたり、
「和」  みなで和やかに和をもって尊しをモットーに、
「和」  日本独自のエビデンスを聖路加から発信、
「輪」  患者さんのサポートRingを充実、拡充し、
「輪」  をつなぐ―― そして、それらを基盤に
「WA」っといわせるような聖路加ブレストセンターからの発信を心がけました。

さて、2016年のテーマは、「愛は微笑(スマイル)から」。マザーテレサの言葉です。愛の原点にかえり、10周年をむかえた今だからこそ、患者さんを思う愛のこころの原点にかえり、これからの10年へじっくりと歩みだしたい
と思います。

本年もどうぞよろしくお願いします。

聖路加国際病院 ブレストセンター
山内 英子