【Report】第10回アジア臨床腫瘍学会

2012年6月13−15日に韓国・ソウルで開催されたAsian Clinical Oncology Society(アジア臨床腫瘍学会)にテレサ先生とヨンファが参加しました。テレサ先生は招待講演、ヨンファはポスターセッションでの発表をたずさえて。

学会前の空き時間を利用して、ソウル江南区にあるCha Hospitalを訪問。Cha Hospitalは女性医療に特化した、ソウルでも有名な病院のひとつ。乳腺甲状腺センターの部長・朴先生は、急な訪問にも関わらず歓待してくださいました。

Cha Hospitalが昨年10月にオープンした総合ライフセンターChaum(http://jp.chaum.net/)を見学しました。健康と医療、そして美容を融合させたゴージャスかつ機能的な総合施設なのであります。受診者は個室に留まるだけで検診を受けられるワンステップ型の人間ドックシステム、オーダーメイドで健康をサポートするパワーメディカルセンター(会員性)、美容皮膚科、形成外科、レストラン、エステ、フィットネスジム、温水プール…と、なんでもそろっています。各所に現代アートが配置され建物全体がデザインされたおしゃれな空間となっていることもあり、これから注目されるスポットになることでしょう。この後、本院のブレストセンターにも訪問し、朴先生の執筆された教科書(韓国語!)をプレゼントしていただきました(頑張って読むぞ〜)。

さて、メインの学会は、アジア各国を中心に世界中から1500余名が参加。がん診療に関して幅広く討議されました。アジア人は、乳がんの発症年齢の違いや、体型の違いなどによる手術の方法論など欧米人患者のそれとは一致しない特徴もあり、アジアでの研究が急務となっています。それぞれの国のエキスパートの先生たちと交流し、悩みを分かち合うことができるよい機会となりました。最近では乳がん領域では、アジア諸国が団結して共同研究をおこなうようになってきています。国際的な医療の取り組みを知ることで自国の医療を見なおすこともできるようになると感じました(by ヨンファ)。