クリスマスあれこれ

クリスマスが近くなると、親であるスタッフはこぞってそわそわハラハラ。とりわけスケジュールがタイトなドクターたちはプレゼントを買いに行く時間がないため、「即日配達」が売りの通販サイトを休憩時間にのぞいては、「あ〜リクエストされた物が売りきれてる!」と悲鳴をあげる。

さて、クリスマスの朝、首を振って登場したのはランナー先生。「まいったよ。きのう、家族でテレビを見ていたら、芸能人たちが『おまえいつまでサンタを信じてた?』なんて話してんの。子どもたちは聞いてないふりしてやりすごしていたけれど、ああいうの放送するのやめてほしいな〜親の苦労が水の泡になる」と、ピノコさんとニルバの顔をこうごに見ながらこぼしていた。

その「親の苦労」の中身はこうである――娘さんから「サンタさん」へ、「Wii太鼓の達人の太鼓とバチ」というリクエストが来た。直前になってあわてて探すと、ネット上の主だったところではすべて売り切れ。そこで、アナログ的手法に立ち返り、自宅から近いほうから順に、おもちゃ店、玩具売場のあるショッピングセンターと片っぱしから電話をかけた。

そして、数十分後――「かなり遠くの」イトーヨーカドーに、「1点だけあります。ただし配達不可」という掘り出し物を見つけた。「クリスマス休暇に入ってしまったから、道路や駐車場は混んでいるにちがいない」と風をよんだランナー先生。さっそうとトレーニングウエアに着替え、愛娘のために「太鼓の達人」を調達するべく、師走の街を滑走していったのだった――なるほど、これなら芸能人たちに文句をいいたくなる気持ちもわかる(アッパレ!)。

桜新町で開業されたH医師は、数年前サンタクロースに扮し、顔を映さずに窓から入ってきてプレゼントをおいていくというビデオを夫人と製作し、子供たちに見せたという。洗脳されたH家の子供たちは、その後、友人たちがどんなにサンタの不存在を主張してもがんとして受け入れず、小学6年生まで信じきっていた(ゴリッパ!)。

ことし、ガチャピン家においてあった「サンタさんへのおてがみ」には「いつもぷれぜんとをありがとうございます。こんどはこちらがぷれぜんとさせていただきますよ」とかかれ、おりがみが添えてあったとのことだった(カワイイ〜)。

ニルバはクリスマス休暇中、ピノコ家に滞在していたが、イヴの前日ピノコさんが高熱を出して救急病院へ駈けこむという事態となり、とりあえずニルバが付き添うことにして、娘のテラスちゃんは「じーじの家」でイヴを過ごすこととなった。

24日昼過ぎ、「じーじと公えんにきてスパゲッティたべてます」とテラスちゃんからメールがきた。寝床のなかからピノコさんが「いいな〜テラスのクリスマスデートのおあいてはじーじだったのね」とメールを打つと、返信メールには頬を赤らめた絵文字とともに「{幸せ〜]」の文字が。「吹き出し」にみたてたカッコの使い方が絶妙だが、こんなメールを孫娘に打ってもらえる「じーじ」にとっては最高のイヴだったにちがいない。

ともあれ、まっすぐ未来を見すえたすべての(動物の)子どもたちがすこやかに育つ世界が、いつまでもつづきますように――Merry Christmas!